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2012年5月 3日 (木)

1年中テスト

日常の仕事の中で欠かせないのは、釉薬のテストです。
釉薬は、長石と木灰、わら灰、珪石や粘土等で調合します。
色をつける場合は、鉄、銅、コバルト等の金属を使います。

いろいろな灰や長石などの原料を組み合わせてテストします。

Test
電子天秤を使って、1つの釉薬を10gずつ調合して、テストピースに掛けます。
天然の灰を使うため、仕入れるごとに多少の変化があります。
それでも灰にこだわるのは、簡単な調合で優しい豊かな質感が得られるためです。

化学分析すれば、ほとんど変わらない調合でも、灰を使った釉薬と
石灰石や珪石などを使った釉薬では、その質感はかなり違います。
古くから伝わる名品のような、しっとりとした光を吸い込んでいくような質感を求めて、
年間500以上のテストを延々と続けています。

Mgtp
この頃、テストの調合をしながら思うのは、
満足してテストをしなくなる日は来ないだろうということです。
京都市立工業試験場で釉薬の基礎を学んでから、30年経って少し分かってきました。

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