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2014年8月21日 (木)

器の厚み

器を作る時に大事なことの一つが”厚み”です。
薄い磁器の器は、シャープな印象で、
土もの(陶器)のぽってりした厚めの器は、
温かく柔らかな雰囲気です。

一般的に、堅く緻密な磁器は、同じ厚みだと
陶器より重くなるため、薄手に作ります。
陶器の場合は、磁器より強度が低く、吸水性もあるため、
やや厚めに作ります。

そのような中で、最も薄く作る器があります。

Jl14vo301


これは、細かい赤土で作ったぐい呑みです。
出来るだけ薄く水引します。
高台を削り出して、素焼きした物がこちら。

Jl14vo302


たまたま割れてしまった物の断面です。

Jl14vo305


一番厚い下の方で、1㎜程度です。
普通、陶器でこのような厚みで作ると
怖くて使えない位の頼りなさです。

これだけ薄く作るのは、青瓷にするためです。
釉薬を掛けた時は、こんな感じです。

Jl14vo303


片面、2~3㎜の釉薬が掛かっています。
素地より釉薬の方が厚くなります。
釉薬はガラス質のため、粘土よりかなり重く、
素地が厚いと、相当の重量になってしまいます。

その上、厚い釉薬で形も鈍くなるので、
薄くシャープに作る必要があるのです。
釉薬が厚いと、焼成中に流れたり、
冷却中に貫入(釉薬のひび割れ)と共に、
素地が割れてバラバラになったり、
いろいろなことが起こります。

Jl14vo304


これもうまくいかなかった一つです。
自慢になりませんが、完品が取れる確率は、
今のところ、1割に届きません。
故に、商売になっていません。

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